”影響力の武器[第三版] なぜ、人はうごかされるのか”。
この本を読んでいくと、今の世の中、この本に書かれている、
行動経済学が利用されているなぁと感じます。
以前読んだ行動経済学の本の要約がこちらに書きました。
今回読んだ行動経済学の本は、名著と名高い本だそうです。
影響力の武器を簡単に要約していきたいと思います。
他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、自分は似たようなお返しを
しなくてはいけないと思うということ。
例えば、ささやかなプレゼントの力。試供品など。
それを貰ってしまうと、特に欲しいものでなかったとしても
恩義を感じてしまう。
この法則によって、制約率が2倍ほどになった例もあるそう。
ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミット)と、
自分の内側も外側からも一貫した行動を取るように圧力がかかるというもの。
言動に一貫性を求めてしまうということらしいです。
よくなにかをするときに、周りに宣言すると実行に移しやすいというのは
この法則を使っているからだと思います。
特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと
判断します。
一時期、テレビの作られた笑い(笑いを足されている)に乗せられて笑ってしまう、
というのがありましたが、それもこの法則が使われています。
広告で”一番の売れ行き”と書かれているものに影響されるのも、この法則から
きています。
類似性。
自分に似ている人を好みます。
同じような服装の人とか、似通った経歴、趣味なども。
食事をしながらの商談が良いのは、食べたときの、”おいしいという好感”が
あなたに対する、商談に対する好感となるからです。
権威へ服従してしまっています。
例えば、大学の教授が言っているというだけで、全面的に信用してしまうとか。
人は肩書き、服装、装飾品に左右されます。
詐欺師はそこを利用してきます。ビシッとしたスーツ姿で訪問してくるとか。
お気をつけください!
手に入りにくくなると、より貴重なものに思えるという法則。
これはよくあると思います。レアなものは高いということです。
あとは、時間の制限というのもあります。
終了間近!といわれるとつい買ってしまうということです。
これらの法則にだまされないように注意してくださいということでした。
様々なビジネスに利用されている法則で、大手の企業もかなり使って
いることと思います。
消費者としては、これらのことを頭の片隅にでもおいておくと
いいのかもしれません。
これらの法則は強力なので悪用しないようにしてくださいね!
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